ついにCarl Zeissに手を出してしまった… マクロプラナー T*2/50

カメラを始めると誰しも陥ってしまうレンズ沼…その『終わりの始まり』とも言えるのがドイツが産んだ名品Carl Zeissのレンズなのですが、ついに手を出してしまいました…

 

そのきっかけは、プロ・アマ問わず、絶大な支持を得ていたコシナとカールツァイスの共同開発レンズ、『Distagon』『Planar』『MakroPlanar』シリーズが2016年半ばにリリースされる『Milvus』シリーズへの以降に伴い、生産中止となるというニュースが入ってきたこと。

 

『いつかはカールツアイスを!』と想ってきた私にとって、このニュースはあまりにショックでした。

カールツアイスといえば『Distagon』や『Planar』と言ったレンズ構造の銘をもつレンズ群というイメージと、これまでのクラシカルな雰囲気の外観が好みだったのですが、少し近代的なデザインの『Milvus』シリーズの外観には残念な印象…

そして、同じグレードでも1〜2割程度の価格アップというおまけつきでした。

 

きっと画質は向上してるんでしょうけどね〜

 

ネットショップでも日に日に消えていく在庫、さらに、中古市場の値上がりがはじまっており、『いつかはツアイス!』から、『今こそツアイス!』へと心が揺れてしまいました。

 

MakroPlanar T*2/50 ZF.2を買ってしまった…

悪魔のささやきに耳を貸してしまった私はついに、ついにツアイスレンズをポチってしまいました。

もともと、候補として「マクロプラナー T*2/50 ZF.2」「プラナー T*1.4/50 ZF.2」「プラナー T*1.4/85 ZF.2」の3本を考えていました。

 

プラナー 1.4/50とマクロプラナー2/50は汎用性の高い標準レンズの画角でもともと悩んでいたのですが、プラナー1.4/85 はポートレートなどをメインにしたボケを活かした撮影に良さそうということで、白羽の矢を立てたのでした。

 

はじめてのツアイスということもあり、いろんな評価や作例を見ていてやはり、引けば広角的な絵も撮れるし、近づけば望遠よりの絵も撮れる50mm の使い勝手の良さに惹かれました。

どうせ買うなら、シッカリと使い込んでみたいですからね…

 

私の場合、物撮りやマクロもします。これまで、マクロはタムキューを使っていましたが、標準マクロも楽しみたい。

マクロプラナーは撮影倍率2倍というハーフマクロという立ち位置ですが、ガッツリクローズアップしたマクロはタムキューにお任せして、使い分けもできるし、寄れるというのはそれだけ表現のアドバンテージが増えることを意味します。

 

プラナー 1.4/50とマクロプラナー2/50、倍近い価格差がありますが、プラナー 1.4/50を買ってから、やっぱりマクロプラナーにしとけば…となっても、購入できる保証もありません。

私が使っているニコンのDfにはFマウントのマクロプラナーZFとZF.2が装着可能ですが、その違いはレンズ情報をカメラに伝えるCPUが内蔵されているかどうか…価格差も僅かですし、レンズなどは全く一緒のようです。

ということで、マクロプラナー T*2/50 ZF.2をポチる事になりました。

 

MakroPlanar T*2/50 ZF.2開封の儀

数日後、自宅に届いたのは小箱でした。

しかし、ずっしりと重量感があります。

 

マクロプラナーの箱

 

ではさっそく、開封してみましょう!

えぃっ!!!!!!!!

 

マクロプラナー開封

 

箱のなかにはレンズとフード、取扱説明書、そして検査証が入っています。

ツアイスのレンズはポーチなどは付属していないんですね…

しかし、検査証には担当者のネーム入りで、品質管理の徹底されていることが伺えます。

 

さっそく取り出してみました。

左はこれまで標準レンズとして使ってきたニコンのNikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gです。愛用しているDfのキットレンズにも使われている、まさに単焦点の入口とも言えるレンズです。

 

マクロプラナーとニコンAF50mm/f1.8

 

右のマクロプラナーは鏡筒や絞り環など本体はすべて金属製という重厚感、並べてみると質感の違いがハッキリわかります。

そして、太さもさることながら、同じ50mm単焦点レンズとは思えない存在感…

 

AF-S NIKKOR 50mm F1.8はこれまでそこそこ写せるレンズとして重宝してきましたが、並べてみると樹脂製のボディーからはチープな印象を受けてしまいます。

 

Df本体に装着してみると…

 

Dfとマクロプラナー

 

大三元の標準ズームでもつけているかのような重厚感、そして、Dfのクラシカルなデザインにもマッチしています。

絞りやピントなどもプリントではなく、彫り込みんだ上に塗られており、職人の手仕事で作り込まれた調度品のような風合いさえも感じます。

 

マクロプラナー ピント

 

マクロプラナーは単焦点レンズですが、ピントリングを回せば鏡筒が伸びる構造となっています。

最短撮影距離である24cmで撮る時はレンズが伸びた状態です。

マクロ撮影の時は前玉が当たらないよう注意が必要になりそうです。

 

マクロプラナー

 

ただ、前玉自体はすこし引っ込んだ場所にあることや、画質を優先させたいということから、プロテクターレンズは装着しないで使ってみたいと思います。

 

MakroPlanar T*2/50 ZF.2で試し撮り

 

撮影サンプル1

 

ますば、先日バレンタインデーにプレゼントしてもらったピエール・マルコリーニのチョコ。

ほぼ最短撮影距離で少し絞ってみましたが、ピントがシビアです。

 

試し撮り2

 

たまたま咲いてた緋寒桜を曇天のもと撮影しました。

腕が未熟なのもありますが、曇天〜雨天の撮影って、くすんだような絵しか撮れないイメージが強く、敬遠してました。

マクロプラナーだと、こんな悪条件下でもとりあえず絵になるものが撮れる印象です。

さすがは「空気感まで写しだす」とまで言われるレンズだなと感心しつつ、すごいレンズを買ってしまったと感じます。

 

当面はこれ一本でいろんな場面を切り取ってみたいですね!

きっと、当分の間は苦労するんだろうな…でも、乗り越えた先に表現の幅を広げる可能性を感じながら、楽しみたいと思います!

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