爆光注意!ヘッドライトをLEDにしたら感動したお話
最近の車に装着されているLEDタイプのヘッドライトは明るいし、消費電力も小さいのでバッテリーにも優しいのがメリットなのですが、「でもお高いんでしょ?」なんて声がどこからか聞こえてきそうですね(笑)
ところが、実は意外と安価で購入でき、カンタンに取り替えができちゃったりするんですよ!
LEDヘッドライトは革命的だ!
LEDヘッドライトと言ってはじめに思い浮かぶのはLEXUS LSに搭載されたときニュースで話題になったことを思い浮かべる方も多いんじゃないでしょうか?
それまで、LEDバルブといえば消費電力は小さいけど光量も少なくて、ポジションランプや室内灯、それにウインカーやブレーキランプとして使われることが多く、安価な車では従来のハロゲン球、いい車やオプションでHIDライトが主流でした。
車好きの間ではDIYでハロゲン球をHID化する方もいたようですが、HIDはバラストなど部品が煩雑なうえ、電源を高圧にするという特性上、素人には手が出しづらいものでした。初代ラパンを愛用している私にとって、HIDはさすがに手が出せなかった記憶があります。
それに比べ、LEDヘッドライトは従来のハロゲン球と取り替えるだけ!とめちゃくちゃお手軽なんです!
ハロゲンランプって昔からある電球と同じようなものなので、使ってるとフィラメントが焼き切れて点灯しなくなっちゃうんですね。
私の愛車もとうとうその時が来ました。ホームセンター等に行くと1000円程度でハロゲン球が購入できて毎度のごとく自分で交換しようかな…なんて思っていました。
たまたまヘッドライト用のバルブをネットで調べてみたら、なんと2000円程度でLEDバルブがあるじゃないですか!
ところで、LEDっていくつかタイプがあるのご存知でしょうか?
以前LEDのポジション球なんかを買っていた頃も1つのバルブに小さい素子がたくさんついて光量を稼ぐタイプ(いわゆるSMDチップと呼ばれるもの)と、大粒の素子がど〜んとついて光るタイプ(いわゆるCOBチップと呼ばれるもの)がありましたが、今のLEDはさらに進化しているそうなんですよ〜
ちなみに見分け方はカンタンです。
上がSMDチップ、下がCOBチップになっています。
よく見てもらうと上のSMDチップには小さな素子が2つ、これが一周ぐるっと全部で12個ついて表記上は60Wクラスで6000LMの明るさを実現しています。
一方、下は大きな素子がひとつ。裏面にもう一つで合計2つの素子で80Wクラスで8000LM(フォグランプH8の場合)の明るさになっています。
LEDバルブを買うならCOBタイプを買え!
では、2つのタイプのバルブのうちどちらがおすすめかと言うと断然COBタイプをおすすめします!
以前は生産コストの問題から高額だったCOB素子のLEDバルブもだんだん値下がりして2000円程度から購入できるようになりました。(一年くらい前だと10000円以上はしてたのに…)
理由はいくつかありますが、まずCOB素子は耐久性が断然上です。
そもそもLEDの発光素子は熱に弱く、壊れやすいという特性があります。SMDチップのポジション球なんかは一部が点滅しだしたり、点灯しなくなることがよくありました。これは発光による熱で素子がだめになってしまった起こる場合がほとんどなのだとか…
実際に先ほどのサンプルのSMDチップは購入後1週間程度で一部の素子が点滅するようになってしまいました。もちろん、たまたま不良にあたっただけという考えもできるかもしれませんが、3W程度のポジション球でも半年も使えば熱でやられてしまうことが多いのに、60Wの明るさのフォグランプだとそりゃ持たないですよね…
COB素子は放熱性に優れているので熱にも比較的強いのです。ただ、いくら強いとは言ってもLED素子に変わりはありません。
先ほどのサンプルをよく見てください!COBバルブには大きなアルミ性の放熱フィンがついています。そして、一番うしろの部分には放熱用のファンもつけられているのです。
LEDランプの使用は熱との戦いと言っても過言ではないです。放熱用のパーツやファンがついていないモデルもありますが、購入するなら放熱ファンのついたモデルがおすすめします。(車種によってバルブ取り付け場所のクリアランスの問題もあるので、購入の際はよく確認してから選ぶことをおすすめします。)
次にCOB素子のおすすめポイントはなんと言っても明るさです。同じ8000LMと表記があっても、体感的な明るさはCOB素子が格段に上なんです。
これもCOB素子の特性によるもの。LEDの素子はもともと光の指向性が強く、光が拡散しにくいというデメリットはあります。また、SMDチップの場合は一つ一つの素子がとても小さいので、影が多重に重なってできてしまうのです。
COB素子であれば発光面が大きく、光が拡散しやすいことから、表記上は同じ明るさの性能でも体感ではより明るく感じることができるのです。
愛車のヘッドランプとフォグランプをCOBタイプのバルブにしてみた。
愛車のラパンは初期型のSSモデル(型式:HE21S)です。使われているバルブは車種によって違うので車検証で車の型式を調べ、ググってみるとだいたいすぐに出てくると思います。
うちのラパンの場合はヘッドライトはH4、フォグランプがH8という型式でした。
ラパンの場合、ヘッドライトの後ろにはスペースがあり、ファン付きのCOBバルブでも装着に問題はありませんでしたので、ボンネットを開けて、コネクターとライトを固定しているパーツを外し、新しいバルブと差し替えて元に戻すだけで使うことができました。
ちなみにヘッドライトのH4というタイプはひとつの電球の上下にバルブがついており、通常は片面だけが発光。上向きのときは両面が発光することでライトの照射角度を切り替えるタイプになっています。
COBタイプの場合は発光面が3面ついており、通常は2面が、上向き時には3面すべてが発光するようになります。
注意点としてヘッドライト内の銀色の反射板で反射させてから照射する仕組みなので、取り付ける際は通常時(下向き)のときはLEDの発光する2面が上になるようにしないといけません。(間違えて下側にすると常時上向き発光のため対向車にパッシングされまくりますよ!)
フォグランプはバンパーの加工が必要だった
ヘッドライトの交換が簡単に済んだところで、次にフォグランプの交換を…と思いましたが、フォグランプ交換にはバンパー裏のスペースにアクセスする必要があります。
バンバーのうらにある黒いカバー。この中にフォグランプのユニットがあります。
邪魔なので左を交換する場合は右に(右のときは左に)ステアリング切り、作業スペースを確保します。
次にカバーを留めているプラスチックリベットとボルトを外します。
リベットは底面に2つ、タイヤハウス内に1つとボルトがひとつありました。
リベットを外す専用工具もありますが、ない場合はマイナスドライバーでも十分(どちらでしても何度かつけ外しするとリベットが割れることはあります)
リベットを外してカバーをめくります。柔らかい樹脂製なのですぐに外れるはず。
めくるとこれがフォグランプのユニットです。まず配線を外しますが、バルブが簡単に外せません。
ランプ横にある黒いピンを押し出すとフォグランプユニットが前に出るようになっていますので、押し出すとようやく古いバルブを外しことができました。
しかし、ここからが問題でした。フォグランプユニットの裏にバンパーがあり、COBバルブの放熱ファンの部分が干渉して取り付けることができないのです。
ここの部分が干渉する。
ただ、この部分を削ってもバンパーの強度などには全く問題がありません。裏のアールに沿ってニッパー(強力なタイプが必要)などで干渉する部分を削り、新しいバルブを装着してもとに戻せば交換完了です。バンパーに使用されている樹脂は柔らかいタイプのものですので、ニッパーなどで削り取っても割れる心配はないそうです。
交換にかかる時間はヘッドライトが慣れれば10分(初心者でも20分)、フォグライトが30分(初心者でも1時間)くらいでしょうか…
フォグライトはバンパー裏にアクセスし、パーツを削る必要があるため難易度は少し高いですが、交換する価値は十分にあると思います。
以前のバルブが球切れしてしまっての交換なので比較写真はありませんが、近いうちに点灯時の写真をアップしてみようと思います。
今回使用したLEDバルブはこちら。