【長崎】試験航海に出発するアイーダプリマ号を撮るベストスポットを求めて

三菱重工業長崎造船所は国内屈指の客船建造を行う造船所としてダイヤモンド・プリンセス号やクリスタル・ハーモニー号、飛鳥Ⅱ号などの超大型豪華客船を建造してきました。

ダイヤモンド・プリンセス号の建造から約10年の期間を隔てて、現在、ドイツのアイーダクルーズ社から発注を受けた客船2隻が建造されています。

その一番船であるアイーダプリマ号が完成間近となっており、鹿児島方面への試験航海を行うという情報がありました。

 

撮影スポットは神の島・マリア観音

アイーダプリマ号は香焼にあるドックに収められており、外観はほぼ完成している状態なので、現在は内装や設備の工事が行われています。

試験航海は過去に2度(うち1度は出港直前にキャンセル)行われています。恐らく、引渡しまでにあと数度は試験航海へ出ることになると思われます。

岸壁に停泊状態では出港タイミングが掴みづらいのですが、今回は前日にドックの注水が行われているという情報があり、せっかくなのでカメラに収めておこうということで出掛けてみました。

 

長崎港の入り口にあたる神の島はアイーダプリマ号が建造されている香焼の対岸なので、出港時には必ず通るスポットです。

また、湾の入り口で対岸までの距離が短いため撮影スポットに選びました。

 

伊王島などもアングルは良いのですが、周辺が浅瀬となっていることから、大型船はかなり沖を通ることになります。超望遠レンズを持っていない私はパスしました。

もし、望遠レンズをお持ちであれば長崎港の入り口にかかる女神大橋をバックに撮影することもできると思います。

 

いよいよドックからの進水がスタート

以前、記事にもまとめたダイヤモンド・プリンセス号が長崎を訪れた際には出航時間に合わせて女神大橋でお見送りと撮影をしました。

参考リンク:【長崎】夢の豪華客船を手軽に体感できる船内見学会がおすすめ!

この時は船が岸壁を離れてから女神大橋の下を通過するまで僅か15分ほどでしたが、今回はかなりの時間がかかることとなりました。

 

6時30分の満潮に合わせ、巨大な船体が香焼のドックからゆっくりを引き出されましたが、対岸からは島影になっているため、しばらくは何も分かりませんでしたが、かすかに島の奥に排煙が確認できます。

 

10分ほどで船体後方の煙突部分まででてきました。

 

アイーダプリマ

 

それからさらに10分、船体のほとんどが見えるほどになりました。

 

アイーダプリマ

 

それからさらに15分、香焼の港内で旋回し、ようやく姿を表しました。この時点で7時をまわっています。

 

アイーダプリマ

 

出港までにはさらに時間がかかる

湾のど真ん中まで出たアイーダプリマ号はここでしばらく停船します。

まわりを囲んでいるタグボートから放水が始まり、外装の清掃を行っているようです。

 

アイーダプリマ

 

放水をしていると伊王島・高島行のコバルトクイーン号が目の前を通過します。

伊王島大橋開通前はよく利用していましたが、268名乗りの双胴船がアイーダプリマ号の巨大な船体の前では、まるでプレジャーボートに見えてしまうほどです。

 

アイーダプリマ

 

放水作業が終わってもしばらく停船したままでした。

こんどは五島行きのジェットフォイル、ペガサス号が目の前を通過して行きます。

しかし、なかなか動き出す気配がありません。

 

そして時計の針が8時をまわった頃、ようやく巨大な船体が向きを変え始めました。

 

アイーダプリマ

 

同伴するタグボート群がアイーダプリマ号から少しづつ離れ、こちらへ向かってきました。

 

アイーダプリマ

 

香焼ドックの巨大なクレーンを横目にゆっくりと港外へむけて進んでいきます。

間近で見るとまだ工事中の箇所が養生されているのが分かります。

 

アイーダプリマ

 

このあと、伊王島をまわって進路を南に変え、島影に消えていきました。

 

神の島からなら標準ズームやコンデジなどでも十分撮影できる!

今回の撮影では90mmのタムキューと50mmの単焦点レンズを使用しました。※画像は一部トリミングしています。

目の前を通過する際は50mmで船体がすっぽりと収まるので、大型客船の通過時には標準ズームやコンデジなどでも十分に撮影できるスポットだと思います。

香焼の湾内で停船している時でも200〜300mm程度のレンズがあれば良いのではないでしょうか。

 

帰港の予定などについて

アイダープリマ号は4日ほどの試験航海を行い、10月13日の15時頃長崎へ戻ってくる予定となっているようですので、入港の際はシャッターチャンスかもしれません。

しかし、試験航海の帰港についてはスケジュールに大きな変更が起こりやすいですので、時間に余裕を持って撮影スポットに足を運ぶことをオススメします。

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